「お客様、お取引先様とともに
よりよい2030年を描く百貨店」
を目指し、たゆまぬ挑戦と進化を
代表取締役社長
江戸時代の創業以来、大丸・松坂屋は「お客様や社会への貢献を最優先に考える」という精神に基づいたこの社是を大切に守りながら、お買い物を通じて人を、そしてその暮らしを豊かにする価値を提供してきました。時代が変わり、テクノロジーが進化し、環境が一変した今日もその精神はしっかり受け継がれています。
新型コロナウイルスが5類に移行し、ウィズコロナからアフターコロナへ変遷する中、経済活動は再び活発化、多くの企業の業績も上昇カーブを描き出しました。その間、富裕層の拡大、購買年齢と購買商品の変化、オンラインビジネスの伸長、コロナ回復後のインバウンドの変化など私たちを取り巻く環境は大きく変わりました。
小売業は変化への対応が重要な業種であり、このような変化こそ商機ととらえなければならないと考えます。
コロナ禍にあった前中期経営計画では、将来を見据えデジタル化を推進し、お客様との接点を「リアル店舗、オンライン、外商」に定め、得意分野の強化を進めてきました。
これからは、3年間のコロナ禍で学んだ現場での気づきをベースに、将来の環境の変化をしっかり睨みつつ、次期中期経営計画の3年先だけをゴールに置くのではなく、2030年あるいはそれ以降の持続的な成長を目指し、しっかりと推進してまいります。
2024年元旦、穏やかな正月に起きた能登半島地震は、大切な人の命、生活、産業を奪いました。復興へ歩みだした今、改めてサステナビリティの大切さを思い知らされました。
当社は、「Think GREEN」「Think LOCAL」「Think SMILE」の3つを軸としたコミュニケーションをベースとして、サステナビリティ経営を第一義として取り組み、ステークホルダーの皆様のサステナブルな未来を描くことに努めてまいります。