いち、にの、じゃじゃん、で 文化がはじまる
あらたなシンボル「百様図」は、大丸松坂屋百貨店が大切にする「百様」という価値観を形にしたもの。百様は「歴史」「土着」「うつろい」「気持ち」の4つのまなざしが重なりあって生まれました。
2つの百貨店は、創業からそれぞれの伝統を育ててきました。2007年に経営統合し、その後2010年に「大丸松坂屋百貨店」が誕生。不思議なことに、両社は数百年にわたり「お客さまに謙虚であること」「まずは社会のために」という通じ合う精神を持ち続けてきました。伝統はあたらしく、あたらしさは普遍的に。先人のバトンを高めてつないでいます。
札幌、東京、上野、静岡、名古屋、京都、高槻、梅田、心斎橋、神戸、芦屋、須磨、下関、博多、高知。全国の店舗は15店。そのすべてが本店のような存在です。地域の生活文化に根を張り、それぞれの足元から、半径20kmとこれからの400年を見つめ、毎日を重ねています。めずらしい材料や、最先端の道具がなくても。すばらしい文化はつくれます。
百貨店は、文化の交差点。文化と文化が重なって、やおよろずの文化が生まれる場所です。毎日さまざまなフロアで、あたらしいことが起こる大丸松坂屋百貨店。いつ訪れても変化があり、あたらしい発見があります。
百貨店は、お一人のしあわせのために、人が深く考え、人が礼を尽くす場所です。美しさも、豊かさも、おいしさも、ひとつのものさしでははかれません。人によってそれぞれで、さまざまだから、人にしかできないことを、つづけます。
大型・中型・小型、それぞれの紙袋の模様は、すべて「百様図」から切り出されています。兄弟姉妹のような二つのデザインは、似ているようで違い、違うようでどこか通じ合う、大丸と松坂屋の関係を表しています。
大丸のみどりの紙袋と、松坂屋のあおの紙袋。それぞれの模様は、同じ形状の色紙を重ね合わせてつくられました。
百様図の左半分は大丸、右半分は松坂屋の柄として設計されました。ひとつの図の中でふたつの個性が向かい合い、調和しています。
百様図は、人の手で紙を一枚一枚重ね合わせて生まれた模様です。見る距離や角度を変えると模様が変わり、色紙をたった一枚動かすだけで、ぱっと新しい模様が出現します。
紙というだれにとっても身近な素材に、◯と□の単純なかたち。そこから無数の模様が生まれる「百様図」は、大丸松坂屋百貨店の新しいシンボルです。大型・中型・小型の紙袋にもそれぞれ、百様の表情を見ることができます。
伝統はあたらしく。あたらしさは普遍的に。どこにでもあるものから、どこにもない文化がつぎつぎと。いつ訪れても動いている。いつ訪れても発見がある。人にしか生み出せない、まぶしいしあわせ。まるとしかく、この街と生活、あなたとあなた。ひとつと ひとつが合わさって、いち、にの、じゃじゃん、で文化がはじまる。それぞれの、さまざまと百様のまま、いってみよう